毎月、スカイマークの機内誌「空の足跡」に旅エッセイを執筆しています。
このエッセイ、僕と元プロ野球選手の高森勇旗さんの二人で、一つのテーマについて書く形式をとっています。なので、二人の名前から「ユウキが行く。」というタイトルになっています。

「ユウキが行く。」12月号のテーマは「世界最大の○○」。
そして僕のエッセイのタイトルは「巨木の森」。その内容は、レッドウッド国立州立公園での思い出です。
以下、そのエッセンスと補足的なことをご紹介します。

巨木の森〜レッドウッド国立州立公園

レッドウッド国立州立公園は、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部の大西洋岸に広がる広大な森林地帯です。
そこはたくさんの巨木が林立するすごい森。樹高115メートルを超える世界一高い木をはじめとして、世界の樹高ランキング上位の巨木が勢揃いしています。

初めてこの森に入ったときの感動は忘れられません。
信じられないほどの巨木が、次から次へと現れて来て、あたり一帯が巨木だらけ。あれは本当に信じられない光景でした。
そのとき、なんだかわからないけど、嬉しくて、腹の底から笑いが込み上げてきたのです。あれはなかなか体験できない感覚でした。

レムリアの森

一説によると、太古の昔、レムリアと呼ばれる超古代文明が栄えていたそうです。そしてこの森はその文明圏にあったとか。その後、その文明は滅んだけれども、この森は生き続けてきた。それゆえ「レムリアの森」とも呼ばれるみたいです。
その説によると、大昔は地球上のすべての生物のサイズがとても大きかったらしい。だから、その名残を残したこの森の木も巨大なのだとか。

その話を何かで見聞きしていたからでしょうか、「やっと本物の森の姿に出会うことができた」という、どこか懐かしい気持ちにもなりました。

屋久島の森と水

そしてもう一つ感じたのは、「屋久島の森に似ている」ということ。
屋久島は樹齢1000年以上、ものによっては3000年以上という巨木の森が広がる奇跡の島です。
だからだと思いますが、その森に入ったときも、森の本当の姿を見たような気がしました。

この島の素晴らしさについて書き出すとキリがありませんが、特筆すべきは水の美しさです。
例えば森の中を流れる小川に体を浸したときの気持ちよさ。あれはまさに体が喜ぶ感覚。感動的ですらあります。
豊富な雨とあの深い豊かな森。そしてそれらがあってこその美しい水。
しかし、それらが失われつつある日本や世界の現実。だからこそ、この豊かな森と美しい水は、本当に大切にしたいと感じます。
もしこんな豊かな森と体が喜ぶ水を日本中で復活できたら。そうしたら日本に住む人々の幸福度も格段に向上するはずです。