毎月、執筆しているスカイマークの機内誌「空の足跡」の旅エッセイ「ユウキがいく。」
2024年10月号のテーマは「ガイド」でした。
承認欲求の圧
僕のタイトルは、「なぜ緊張し、なぜ疲れるのか」
スリランカでのちょっと残念なガイド体験について書きました。
そこに書いたエッセンスは、承認欲求の圧が自分を緊張させ、疲れさせるということ。
共依存
承認欲求から生まれるものに限りませんが、相手の心をコントロールしようという圧力は非常に厄介です。
一方では、認めてほしい、嫌わないでほしいという、相手に合わせる感じでのコントロールがあります。
もう一方では、思ったとおりに相手を動かしたい、言うことを聞かせたいという、支配的なコントロールがあります。
他方が、コントロールの気持ち悪さを感じ取り、そこに逆らう自分軸を持っていれば、大丈夫です。
その場合、そこに衝突、拒絶が起こり、距離は縮まらないで済みます。
うまくいけば、コントロールのない関係を構築できることがあります。
しかし、コントロールに乗ってしまいやすい人の場合は、問題です。
お互いのニーズが歪な形でマッチして、支配と被支配の関係が生まれてしまうから。
それは共依存関係。
男女間の場合、そこには支配者から被支配者に対するDVやモラハラが生まれやすくなります。
支配から抜け出す
そして、一旦その関係ができてしまうと、被支配者がその関係から抜け出すのは、とても大変です。
まず、その関係の異常さに気づくことすら難しいほどマインドコントロールされていることが多い。
なんとか気づいても、支配者からの執着が非常に強力で、手放してくれません。
被支配者も、すぐに引き戻されてしまう癖を身につけてしまっています。
やはり、専門家や事態を理解する第三者からの強力で継続的なサポートが、どうしても必要だと思います。
そして、最後は、結局、本人の「覚醒」と言っていいくらいの自覚、覚悟、決意、勇気だけが、本人を救うのです。