だいぶ遅くなりましたが
 明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2023年終盤の出来事

 2023年終盤は、近年の僕にしては多忙でした。
・ご縁あってSouls Photo Sessionを申し込んでくださった方々のポートレート撮影
・音楽ライブの撮影
・素敵なホテルの撮影
・スカイマーク機内誌の出張取材撮影が二ヶ所(長崎、神戸)
そして以下でご紹介する
・沖縄でのイベント撮影
・渋谷での舞台撮影などなど

沖縄で「いのちのファンファーレ」イベント撮影

 これは、9月にあった「八ヶ岳neo縄文祭」で撮影した写真を見てくださった沖縄在住のアーティスト音十羽のりこさんからご依頼があったものでした。

 面識など全くなく、遠方でもあるので、最初はどうしようかと迷いました。
 しかし、八ヶ岳neo縄文祭という僕にとって素晴らしい体験の場からのご縁でしたし、僕の写真のエネルギーを感じ取って、共鳴してくださる方からのご依頼です。
 そういう人たちとの心の交流こそが、撮影をする最上の喜びであり、出発点だったはずです。
 「仕事」が先にあるのではなく、「喜び」「ワクワクすること」が先にあるのです。
 その初心に帰ってみると、さまざまな障害や損得勘定を優先させるのではなく、自分のワクワク感、心の声を優先させたいという気持ちになり、お受けすることに決めました。

 当日は、体調不良などのアクシデントもありましたが、それにもかかわらず、ピアニストの千草(chigusa)さん、ヴァイオリニストの竜馬さんをはじめ、素晴らしい方々とご縁がつながり、心打つイベントに写真撮影の形で関わることができたのは、最高の喜びでした。

 なぜこの活動をしているのか。何を大切にしたいのか。という本質に向き合う機会を得た貴重な経験だったので、あえてここに書き残します。

「祈りの公演」舞台撮影

 「祈りの公演」は、瞑想舞を主宰する香織さんとのご縁で、ここ数年続けて撮影をさせていただいている、年一回の大イベント。2023年12月22日の公演は、羽衣舞との共演でした。

 元々僕は、大きな会場での舞台というものがどういうものかを何も知らず、もちろん撮影などしたこともありませんでしたから、僕の芸域から大きく外れる仕事でした。
 静かで厳粛な雰囲気のプログラムなので音は出せず、作品化を前提とした動画撮影もしているので本番では動き回れず、基本的には暗くかつ目まぐるしく変化する照明の中で、緩急さまざまな動きをする舞や踊りを、ほぼ一発勝負で撮影する。
 これは、僕にとっては難易度が高く、毎年、試行錯誤の連続でした。

 なので、明言されたことはありませんが、「鍛えてもらっている」という気持ちで、少しでも期待に応えられるように、毎回努力してきました(前職を辞めた後の僕の「頑張らない」スタンスからすると、これは極めて異例のことです)。
 また、一定の必要な性能を持った機材を準備する必要にも迫られたため、毎回機材への投資をしてきました。
 今回も相当な金額を費やして機材を準備しました。
 ある意味、覚悟を決める機会をもらったとも感じています。

 このような、僕にとって、可能性を広げてもらっている特別の撮影であるため、あえてここに書き残します。

2024年の抱負

 と、大上段に構えるほどのことではありませんが、いくつか感じていることを書き記してみます。

1 去年の八ヶ岳neo縄文祭のイベント撮影が、とても印象深かったです。
 今まで、イベント撮影に対して、どう向き合うか曖昧なところがありましたが、もっと積極的に喜びを見出していける気がしています。
 イベントを主催する人たちの想い、参加する人たちの想いと共鳴し、そのエネルギーの高まりや流れに共振して、そのきらめきを写し撮ることで、僕ならではの写真になるような気がします。

2 「撮りたい写真」をもっと撮りたいと思っています。
 具体的には、コロナ以降下火になっていた「旅の写真」。それから、年齢関係なく女性の特上の表情を写し出すポートレート撮影。そして、これらと文章をミックスさせるようなことができたら面白いなと思っています。出会った人、モノ、歴史のストーリーなどにまつわる、感慨深い話を聞くことも多いからです。

 2024年、とにかく、無邪気な感動をストレートに表現する初心に立ち返って、好きなことだけやっていきたいと思っています。