スカイマークの機内誌「空の足跡」に、毎月旅エッセイを書いています。
毎回、スカイマーク社の方からテーマが出されるのですが、11月のテーマは「あきらめ」でした。

僕は、「旅讃歌」というタイトルで、世界一周の旅での「あきらめ」について書きました。

結局、そこで言っていることは、世界一周の旅がどれだけ幸せな経験だったかということです。
幸せすぎて、「何かをあきらめて残念だった」という記憶がほとんどないのです。

それと、執着から解放され、流れに身を委ねる感じになっていったために、そもそも「あきらめ」の前提となる渇望やこだわりが薄れていったことも、何かをあきらめた印象がないことの、大きな原因だと思います。
そういう在り方で生きていると、たいがいのことは受け入れることができ、いつでもハッピーな気持ちでいられました。

そんな幸せな体験ができたのも、自分の人生を取り戻そうと決心して、それまで築いてきたものを思い切って手放したからこそでした。
だから、唯一、あきらめちゃいけないのは、「自分の人生を生きる」ことだと思うわけです。

トルコのカッパドキア